時が止まる
静寂の中で、月の光を浴びてふたりだけの世界
このまま、永遠の時を肌で吐息で感じたい。
ずっと傍にいたい。
夏生を守りたい。愛したい。
それでも、時の砂は容赦なく
ふたりを引き裂くように滑り落ちる。
「そろそろ・・・帰らんとな」
寂しそうにつぶやく俺の気持ちを知るかのように
夏生は、明るく笑顔を作り、背中に回された手をほどく
『ありがとう。恭ちゃんと逢えてよかった。
私ね。記憶がなくなって、いままでの自分がわからなことが
不安だったの・・・。でも恭ちゃんに抱きしめらて気付いたの
私は、こんな風に優しく抱きしめてくれる大切な人が
いたんだって・・・。そして愛されていたんだって・・・』
ひとつひとつの言葉を、大切に噛み締めながら告げる夏生は
以前のままで、俺は記憶が戻ったんじゃないかと錯覚してしまいそうになる。
静寂の中で、月の光を浴びてふたりだけの世界
このまま、永遠の時を肌で吐息で感じたい。
ずっと傍にいたい。
夏生を守りたい。愛したい。
それでも、時の砂は容赦なく
ふたりを引き裂くように滑り落ちる。
「そろそろ・・・帰らんとな」
寂しそうにつぶやく俺の気持ちを知るかのように
夏生は、明るく笑顔を作り、背中に回された手をほどく
『ありがとう。恭ちゃんと逢えてよかった。
私ね。記憶がなくなって、いままでの自分がわからなことが
不安だったの・・・。でも恭ちゃんに抱きしめらて気付いたの
私は、こんな風に優しく抱きしめてくれる大切な人が
いたんだって・・・。そして愛されていたんだって・・・』
ひとつひとつの言葉を、大切に噛み締めながら告げる夏生は
以前のままで、俺は記憶が戻ったんじゃないかと錯覚してしまいそうになる。
トゥルトゥルトゥル・・・・
「もしもし、岡野ですけど
この前はすみませんでした。妻の容態も落ち着きましたので
そちらの方に伺いと思って、電話したんですけど・・・。
あっ、はい。今からでも大丈夫です。
それとですね。そちらに保管されてる、妻の荷物は今日受け取れますか?
ちょっと必要なものがありまして。わかりました。
では宜しくお願いします」
ピッ
俺は電話を切り、約束の場所へと向かった。
あいつに連絡するために、必要なものを受け取るために・・
「もしもし、岡野ですけど
この前はすみませんでした。妻の容態も落ち着きましたので
そちらの方に伺いと思って、電話したんですけど・・・。
あっ、はい。今からでも大丈夫です。
それとですね。そちらに保管されてる、妻の荷物は今日受け取れますか?
ちょっと必要なものがありまして。わかりました。
では宜しくお願いします」
ピッ
俺は電話を切り、約束の場所へと向かった。
あいつに連絡するために、必要なものを受け取るために・・
あの事故の日から数日が過ぎた。
夏生の容態が気になりながらも
病院へと行くことができない俺
本当はすぐにでも夏生の元へいきたい。
逢いたい。そしてこの瞳で無事だったことを確認したい。
日増しに、その想いは強くなるのに・・・。
自分の置かれている立場を考えると
簡単に気持ちだけで、行動することができない。
きっと、病院には旦那もいる・・・。
これが、人に祝福されることのない道を選んだ
俺へ与えられた、神からの試練なのかもしれない。
それならば、俺はこの試練を乗り越えてみせよう。
どんなことがあっても、夏生を愛してる気持ちを貫いてみせる
夏生・・・。
今の俺は、ただこうして待つことしかできない。
でも、この声があなたに届くと信じて叫び続ける。
「誰よりもあなたを愛してる」と
でも神は、もっと辛い試練を与えようとしていたことに
このときの俺は気付いていなかった。
夏生の容態が気になりながらも
病院へと行くことができない俺
本当はすぐにでも夏生の元へいきたい。
逢いたい。そしてこの瞳で無事だったことを確認したい。
日増しに、その想いは強くなるのに・・・。
自分の置かれている立場を考えると
簡単に気持ちだけで、行動することができない。
きっと、病院には旦那もいる・・・。
これが、人に祝福されることのない道を選んだ
俺へ与えられた、神からの試練なのかもしれない。
それならば、俺はこの試練を乗り越えてみせよう。
どんなことがあっても、夏生を愛してる気持ちを貫いてみせる
夏生・・・。
今の俺は、ただこうして待つことしかできない。
でも、この声があなたに届くと信じて叫び続ける。
「誰よりもあなたを愛してる」と
でも神は、もっと辛い試練を与えようとしていたことに
このときの俺は気付いていなかった。
『雨・・・降ってきたなぁ・・・』
マンションに戻ってきてから
何もいわずに、俺の側にいてくれた篤が
窓を眺めて呟く。
ポツリポツリと窓を濡らしていた雨の雫が
次第に強くなり、まるで俺のかわりに
空が泣いてるように感じた。
「なぁ・・・篤。お前用があって来てくれたんやろ?」
ずっと気になっていた事を口に出した。
普段は、用がないかぎり俺のうちにくることもないのに
偶然とは思えないぐらいのタイミングで、俺の前に現れた篤
もしあの時、こいつがいてくれなかったら・・・
マンションに戻ってきてから
何もいわずに、俺の側にいてくれた篤が
窓を眺めて呟く。
ポツリポツリと窓を濡らしていた雨の雫が
次第に強くなり、まるで俺のかわりに
空が泣いてるように感じた。
「なぁ・・・篤。お前用があって来てくれたんやろ?」
ずっと気になっていた事を口に出した。
普段は、用がないかぎり俺のうちにくることもないのに
偶然とは思えないぐらいのタイミングで、俺の前に現れた篤
もしあの時、こいつがいてくれなかったら・・・
俺は、ただひたすら走った。
信じたくない気持ちを抱いて・・・
目の前で起こった出来事は、全部嘘だと思いたかった。
あの車に乗ってるいたのは、夏生じゃない。
今頃、夏生は家に向かって車を走らせているはずなんだ。
ハァハァ・・・ハァハ・・・ッ
現場に着いたときには、すごい人だかりができていた。
無残に横転したトラック、そしてそのトラックの下に
挟まるように見えるライトバン・・・
「・・・なっ・・・夏生・・・」
俺は、急いで人だかりを掻き分けながら
夏生の車へと近づこうとした。
「イタッ・・・」
俺の腕を後ろから、誰かがきつく掴む
そして凄い力で、ぐいぐいとひっぱっていく
信じたくない気持ちを抱いて・・・
目の前で起こった出来事は、全部嘘だと思いたかった。
あの車に乗ってるいたのは、夏生じゃない。
今頃、夏生は家に向かって車を走らせているはずなんだ。
ハァハァ・・・ハァハ・・・ッ
現場に着いたときには、すごい人だかりができていた。
無残に横転したトラック、そしてそのトラックの下に
挟まるように見えるライトバン・・・
「・・・なっ・・・夏生・・・」
俺は、急いで人だかりを掻き分けながら
夏生の車へと近づこうとした。
「イタッ・・・」
俺の腕を後ろから、誰かがきつく掴む
そして凄い力で、ぐいぐいとひっぱっていく
未来に向かって開きはじめた扉
罪を犯したあの日から
俺は夏生だけを見つめ続けてきた
そしてこれからもずっと・・・
運命が俺達を引き離そうとしても
もう2度、この手だけは離さない
だから、夏生
もう一度
向日葵に包まれて、青空を見上げよう
罪を犯したあの日から
俺は夏生だけを見つめ続けてきた
そしてこれからもずっと・・・
運命が俺達を引き離そうとしても
もう2度、この手だけは離さない
だから、夏生
もう一度
向日葵に包まれて、青空を見上げよう
どこにたどりついてもかまわない
ただ あなたとふたりで
同じ景色がみれるのなら
たった 一人愛するあなたと
おなじ 空が見みれるのなら
ただ あなたとふたりで
同じ景色がみれるのなら
たった 一人愛するあなたと
おなじ 空が見みれるのなら
またひとつ、罪を重ねようとしている
私は、どれだけの罪を重ねてそして堕ちていくのだろう
彼に会えた喜びは、私の中の女という部分を目覚めさせる。
逢えないときも、いつだって彼を感じ想っていた
ただ、逢いたかった。
彼を見れるだけで幸せだと思った。
でも違った
ためらう気持ち、これ以上罪を重ねてはいけないと思う気持ち
どんな感情よりも、私は恭ちゃんに愛されたかった。
そして恭ちゃんを愛したかった。
甘美な誘惑の罠に、私は足を踏みいれる
どんなリスクさえも背負う覚悟で
私は、どれだけの罪を重ねてそして堕ちていくのだろう
彼に会えた喜びは、私の中の女という部分を目覚めさせる。
逢えないときも、いつだって彼を感じ想っていた
ただ、逢いたかった。
彼を見れるだけで幸せだと思った。
でも違った
ためらう気持ち、これ以上罪を重ねてはいけないと思う気持ち
どんな感情よりも、私は恭ちゃんに愛されたかった。
そして恭ちゃんを愛したかった。
甘美な誘惑の罠に、私は足を踏みいれる
どんなリスクさえも背負う覚悟で
『お待たせしております。お電話かわりました。
はい。はい。そうですか!わかりました。
それでは、うちにあるお花だけでは間に合わないので
お時間をいただけるのであれば準備できますけど・・・。
そうですか!それでは夕方以降に配達させていただきますので
ご住所の方をよろしいでしょうか?』
電話越しに住所を聞きながら、メモを取る手が震える。
この住所・・・・。
『わかりました。それでは、そのお時間までにお届けできると
思いますので、いつもありがとうございます。』
電話をきってからも、手の振るえは止まらなかった。
「夏生さん、どうしたの?」
アルバイトの千絵ちゃんが、心配そうに声をかけてきた。
『なんでもないの。川瀬さんがねお友達にお花を贈りたいそうなの
夕方までに配達できるように、今から準備しなきゃいけないから
千絵ちゃんも手伝って』
「わかりました。川瀬さんだったら薔薇を中心にですよね?
いまうちにあるのでは足りないかも・・・。」
『大丈夫、倉庫の方にあると思うから、いまから取りにいくね』
車の鍵をとって、急いで店をでた。
はい。はい。そうですか!わかりました。
それでは、うちにあるお花だけでは間に合わないので
お時間をいただけるのであれば準備できますけど・・・。
そうですか!それでは夕方以降に配達させていただきますので
ご住所の方をよろしいでしょうか?』
電話越しに住所を聞きながら、メモを取る手が震える。
この住所・・・・。
『わかりました。それでは、そのお時間までにお届けできると
思いますので、いつもありがとうございます。』
電話をきってからも、手の振るえは止まらなかった。
「夏生さん、どうしたの?」
アルバイトの千絵ちゃんが、心配そうに声をかけてきた。
『なんでもないの。川瀬さんがねお友達にお花を贈りたいそうなの
夕方までに配達できるように、今から準備しなきゃいけないから
千絵ちゃんも手伝って』
「わかりました。川瀬さんだったら薔薇を中心にですよね?
いまうちにあるのでは足りないかも・・・。」
『大丈夫、倉庫の方にあると思うから、いまから取りにいくね』
車の鍵をとって、急いで店をでた。
『恭ちゃん愛してる』
夏生からのメールに書かれたこの文字が
俺の心を潤し、そして甘い痛みで締め付ける
ふたりで満月を見たベランダで
俺は、白い煙を吐き出しながら
夜空を見上げる
今夜は三日月、欠けてしまった月は
俺の心?
ぽっかり空いたこの胸の隙間は、まるで三日月
夏生がいないだけで、満月にならない俺の心
でも、「愛してる」のひとことで
満月に変わることができる、それも俺の心
携帯を開いて、俺は心の声を文字にした
「俺も 夏生を愛してる」
夜空に向けて、送信された俺の想い
夏生もこの夜空を見ていると信じて・・・
夏生からのメールに書かれたこの文字が
俺の心を潤し、そして甘い痛みで締め付ける
ふたりで満月を見たベランダで
俺は、白い煙を吐き出しながら
夜空を見上げる
今夜は三日月、欠けてしまった月は
俺の心?
ぽっかり空いたこの胸の隙間は、まるで三日月
夏生がいないだけで、満月にならない俺の心
でも、「愛してる」のひとことで
満月に変わることができる、それも俺の心
携帯を開いて、俺は心の声を文字にした
「俺も 夏生を愛してる」
夜空に向けて、送信された俺の想い
夏生もこの夜空を見ていると信じて・・・
あれから俺は、夏生のことが気になりながらも
仕事へと向かった。
夏生が家庭を壊せないというように
俺にとっても仕事は、捨てられない大切なもの
複雑な感情の中でも
いざ仕事に入ると、そこはいつもペースで
すべてをこなす自分がいた。
「おっ、恭一君お疲れ〜」
やっと仕事も終わり、急いで楽屋に戻ろうとした俺に
スタッフが声をかける。
「お疲れさまでした」
挨拶をしながらも、夏生からの連絡が入っているかもしれない
携帯が気になり、俺の足取りは楽屋に向かって急いでいた。
・・・そんなときに限って
話好きなスタッフに、俺は捕まってしまった。
仕事へと向かった。
夏生が家庭を壊せないというように
俺にとっても仕事は、捨てられない大切なもの
複雑な感情の中でも
いざ仕事に入ると、そこはいつもペースで
すべてをこなす自分がいた。
「おっ、恭一君お疲れ〜」
やっと仕事も終わり、急いで楽屋に戻ろうとした俺に
スタッフが声をかける。
「お疲れさまでした」
挨拶をしながらも、夏生からの連絡が入っているかもしれない
携帯が気になり、俺の足取りは楽屋に向かって急いでいた。
・・・そんなときに限って
話好きなスタッフに、俺は捕まってしまった。
失うことが恐かった。
恭ちゃんとの愛を失くすこと
それは、私が生きる意味を失うこと
生きていたい。
彼を感じていたい。
愛しぬきたい。
この身が滅びるまで・・・
そのために、犠牲にするものがあったとしても
いまの私なら、後悔しないといえるから
恭ちゃんとの愛を失くすこと
それは、私が生きる意味を失うこと
生きていたい。
彼を感じていたい。
愛しぬきたい。
この身が滅びるまで・・・
そのために、犠牲にするものがあったとしても
いまの私なら、後悔しないといえるから
薄っすらと差し込む光で、目を覚ました。
「ぅ・・・ん・・・いま何時や・・・」
サイトテーブルにある時計をみる
「・・・5時かぁ・・・」
『目が覚めた?』
隣で夏生が囁く
「ぅん・・・いや・・・まだ、頭の中は寝てるかも?」
『まだ時間早いし、恭ちゃんは、もう一眠りしたらいいよ』
「夏生は・・・?」
『私は、もう帰る準備するね。
人目につかないうちに出たほうがいいし
お店に泊まった事にするから、早めに向こういたほうがいいから』
「そっか・・・もう帰るんやなぁ・・・」
俺の胸に小さな痛みが走る。
朝がくれば、夏生と別れなくてはいけないことは
十分すぎるほと、わかっていたのに・・・
ベットから、するりと身を滑らせて抜け出ようとする夏生を
抱きしめたい衝動に駆られて手をのばす
帰したくない・・・。このままずっと一緒にいたい・・・。
「ぅ・・・ん・・・いま何時や・・・」
サイトテーブルにある時計をみる
「・・・5時かぁ・・・」
『目が覚めた?』
隣で夏生が囁く
「ぅん・・・いや・・・まだ、頭の中は寝てるかも?」
『まだ時間早いし、恭ちゃんは、もう一眠りしたらいいよ』
「夏生は・・・?」
『私は、もう帰る準備するね。
人目につかないうちに出たほうがいいし
お店に泊まった事にするから、早めに向こういたほうがいいから』
「そっか・・・もう帰るんやなぁ・・・」
俺の胸に小さな痛みが走る。
朝がくれば、夏生と別れなくてはいけないことは
十分すぎるほと、わかっていたのに・・・
ベットから、するりと身を滑らせて抜け出ようとする夏生を
抱きしめたい衝動に駆られて手をのばす
帰したくない・・・。このままずっと一緒にいたい・・・。
真っ白な霧の中を歩く
「夏・・・夏生・・・。どこにいるん?」
目の前にある霧を払うように、俺は必死にさまよう
少しずつ視界がはっきりして
眩しいぐらいの黄色が広がった。
「ここは・・・あの教会の場所・・・」
眼前に見える黄色の絨毯は、向日葵・・・
その中に夏生の姿が見えた。
「夏生、そんなとこでなにしとるん?」
俺は、急いで夏生の元へ行き
その体を抱きしめようと手を伸ばす。
手を伸ばせば届くほど近くにいるのに届かない。
何度も何度も抱きしめようとするけれど、俺の手は空中を殻回るばかり・・・
「夏・・・夏生・・・。どこにいるん?」
目の前にある霧を払うように、俺は必死にさまよう
少しずつ視界がはっきりして
眩しいぐらいの黄色が広がった。
「ここは・・・あの教会の場所・・・」
眼前に見える黄色の絨毯は、向日葵・・・
その中に夏生の姿が見えた。
「夏生、そんなとこでなにしとるん?」
俺は、急いで夏生の元へ行き
その体を抱きしめようと手を伸ばす。
手を伸ばせば届くほど近くにいるのに届かない。
何度も何度も抱きしめようとするけれど、俺の手は空中を殻回るばかり・・・
あなたといられるだけでいいと思ったのは嘘じゃない
でも・・・
それだけでは、満たされないっていう気持ちが
私の心の中で大きく膨らむ
彼の唇が、私の唇に重なるたび
その細い綺麗な指が、わたしの肌をすべり
優しく包み込むたびに
そして逞しく、わたしの中へ進入してくるたびに
わたしは・・・
あなたのすべてを支配してしまいたくなる。
せきとめていたものが、いっきに流れ出して
心の中で、赤く燃えさかる炎となり
わたしを狂わせる。
恭ちゃん・・・
いつの日か、わたしはあなたを愛するあまりに
みずから地獄へ落ちることを望むでしょう。
それでも、わたしは後悔しない
あなたを愛せないことよりも
愛して罰を受けること選ぶから
神に背いたとしても、あなたが愛してくれるのならば
何も恐くない・・・。
あなたとの愛に生きた証として、この命を捧げたとしても・・・
でも・・・
それだけでは、満たされないっていう気持ちが
私の心の中で大きく膨らむ
彼の唇が、私の唇に重なるたび
その細い綺麗な指が、わたしの肌をすべり
優しく包み込むたびに
そして逞しく、わたしの中へ進入してくるたびに
わたしは・・・
あなたのすべてを支配してしまいたくなる。
せきとめていたものが、いっきに流れ出して
心の中で、赤く燃えさかる炎となり
わたしを狂わせる。
恭ちゃん・・・
いつの日か、わたしはあなたを愛するあまりに
みずから地獄へ落ちることを望むでしょう。
それでも、わたしは後悔しない
あなたを愛せないことよりも
愛して罰を受けること選ぶから
神に背いたとしても、あなたが愛してくれるのならば
何も恐くない・・・。
あなたとの愛に生きた証として、この命を捧げたとしても・・・
神の前で愛を誓い
そして甘美な誘惑の罠に堕ちたふたり
夏生を乗せて
すっかり暗くなった空を感じながら車を走らせる。
ふたりの間に流れる空気は、とても穏やかで
さっきまで別れを決めて
不安な心と苛立った心が葛藤していたことなど
忘れてしまえるぐらいに
優しい気持ちへと変わっていた。
肌を重ね、身体を繋げることがだけが
愛する方法ではないかもしれない
だけど、こんなにも夏生を求めてしまう俺がいる。
そして夏生も同じように
俺を欲し求めてくれているのが伝わってくる。
こんなに愛していても
この先の未来を一緒に歩いていくことができない
心も身体も俺のものになっても
永遠に手に入らないもの
・・・・未来・・・
そして甘美な誘惑の罠に堕ちたふたり
夏生を乗せて
すっかり暗くなった空を感じながら車を走らせる。
ふたりの間に流れる空気は、とても穏やかで
さっきまで別れを決めて
不安な心と苛立った心が葛藤していたことなど
忘れてしまえるぐらいに
優しい気持ちへと変わっていた。
肌を重ね、身体を繋げることがだけが
愛する方法ではないかもしれない
だけど、こんなにも夏生を求めてしまう俺がいる。
そして夏生も同じように
俺を欲し求めてくれているのが伝わってくる。
こんなに愛していても
この先の未来を一緒に歩いていくことができない
心も身体も俺のものになっても
永遠に手に入らないもの
・・・・未来・・・
扉を開けて出て行く、夏生の姿を見ながらも
声を出すことも、追うこともできなかった俺
夏生に別れを告げられて、ひとり残された講堂の中
俺は出会った時からのことを、ずっと思い出していた。
初めて会ったとき、胸に向日葵を抱いて笑っていた顔や
2度目に会った、地下の駐車場でのこと
そして、ふたりが結ばれた夜のこと
短い時間でも顔が見たくて、会いたかったこと
頭の中で、走馬灯のように駆け巡る
ふたりで過ごした時間
夏生にとってこの2ヶ月が幸せだったように
俺にとっても幸せな日々だった。
声を出すことも、追うこともできなかった俺
夏生に別れを告げられて、ひとり残された講堂の中
俺は出会った時からのことを、ずっと思い出していた。
初めて会ったとき、胸に向日葵を抱いて笑っていた顔や
2度目に会った、地下の駐車場でのこと
そして、ふたりが結ばれた夜のこと
短い時間でも顔が見たくて、会いたかったこと
頭の中で、走馬灯のように駆け巡る
ふたりで過ごした時間
夏生にとってこの2ヶ月が幸せだったように
俺にとっても幸せな日々だった。
雨が、次第に俺の体を冷たくしていく
遠雷の音が、耳に響き靄がかかっていた俺の意識は
次第にはっきりと戻り始め
雨に濡れている夏生が目に入った。
このまま、こうしているわけにもいかず
俺は、夏生に声をかけた。
「・・・とにかく戻ろう・・・。
車まで歩ける?もし無理なら、そこの教会までいかへんか?」
俺の言葉に夏生はうなずき、2人・・・無言のまま教会へと向かった。
遠雷の音が、耳に響き靄がかかっていた俺の意識は
次第にはっきりと戻り始め
雨に濡れている夏生が目に入った。
このまま、こうしているわけにもいかず
俺は、夏生に声をかけた。
「・・・とにかく戻ろう・・・。
車まで歩ける?もし無理なら、そこの教会までいかへんか?」
俺の言葉に夏生はうなずき、2人・・・無言のまま教会へと向かった。
返事がきたのは、それから数時間後
普段あまり鳴らない携帯が、音をたてた瞬間
嬉しさと同時に恐さを感じた。
鳴り続けるエンジンの回転音
画面には夏生の文字・・・
ピッ・・・
「もしもし・・・」
『もしもし恭ちゃん、遅い時間にごめんね。
いま話しても大丈夫?』
「ん・・・大丈夫、もう仕事終わってるから」
『よかった。すぐに連絡できなくてごめんね。
ちょっと忙しくて・・・。
メール見たんだけど、明日1日とかは時間取れないの・・・。
午後の数時間なら大丈夫だけど、それでもいい?』
「俺こそ、急に誘ったりしてごめん。
時間は、夏生さんが大丈夫なら構わないけど、昼間だと仕事は?」
『うん。明日は休むことにする。
かわりの子に来てもらえるようになったし
でもね。お店は閉めないから、ここで逢うことはできなんだけど・・・』
「・・あのさ・・・俺、夏生さんと行きたいとこあるねん。
そこに、付き合ってもらいたいんやけどダメかな・・・」
『行きたいところ?でも恭ちゃん人目につくとこは・・・』
「そこなら、きっと大丈夫だから
それに、だぶん夏生さんも気に入ってくれると思うし」
『わかった。じゃ恭ちゃんに任せるね。
でも、お願いだから無理だけはしないで。
私は一緒にいれさえすれば、それでいいから・・・』
夏生のその言葉が、すごく嬉しかった。
普段あまり鳴らない携帯が、音をたてた瞬間
嬉しさと同時に恐さを感じた。
鳴り続けるエンジンの回転音
画面には夏生の文字・・・
ピッ・・・
「もしもし・・・」
『もしもし恭ちゃん、遅い時間にごめんね。
いま話しても大丈夫?』
「ん・・・大丈夫、もう仕事終わってるから」
『よかった。すぐに連絡できなくてごめんね。
ちょっと忙しくて・・・。
メール見たんだけど、明日1日とかは時間取れないの・・・。
午後の数時間なら大丈夫だけど、それでもいい?』
「俺こそ、急に誘ったりしてごめん。
時間は、夏生さんが大丈夫なら構わないけど、昼間だと仕事は?」
『うん。明日は休むことにする。
かわりの子に来てもらえるようになったし
でもね。お店は閉めないから、ここで逢うことはできなんだけど・・・』
「・・あのさ・・・俺、夏生さんと行きたいとこあるねん。
そこに、付き合ってもらいたいんやけどダメかな・・・」
『行きたいところ?でも恭ちゃん人目につくとこは・・・』
「そこなら、きっと大丈夫だから
それに、だぶん夏生さんも気に入ってくれると思うし」
『わかった。じゃ恭ちゃんに任せるね。
でも、お願いだから無理だけはしないで。
私は一緒にいれさえすれば、それでいいから・・・』
夏生のその言葉が、すごく嬉しかった。
どこからか、コーヒーの匂いがする
柔らかな日差しに包まれているように
夢の中をさまよいながら
俺は、ぼんやりその香りを感じていた。
かすかに遠くから聞こえてくる
エンジンの回転音が
しだいにはっきり聞こえてきて、俺は重たい瞼を開ける。
カーテンから漏れる日差しは
すでに空が明るくなっていることを知らせてくれた。
「俺、寝てしもうたんやな・・・」
隣に夏生の姿はなく、シーツに手を伸ばす
冷たくなったシーツの感触が、夏生がいなくなってから
随分時間が経ったことを告げていた。
柔らかな日差しに包まれているように
夢の中をさまよいながら
俺は、ぼんやりその香りを感じていた。
かすかに遠くから聞こえてくる
エンジンの回転音が
しだいにはっきり聞こえてきて、俺は重たい瞼を開ける。
カーテンから漏れる日差しは
すでに空が明るくなっていることを知らせてくれた。
「俺、寝てしもうたんやな・・・」
隣に夏生の姿はなく、シーツに手を伸ばす
冷たくなったシーツの感触が、夏生がいなくなってから
随分時間が経ったことを告げていた。
ほの暗い部屋、ダウンライトに照らされたベットの上で
ふたりの吐息と体温が重なりあう
ほどかれた漆黒の髪が
俺の肩に胸に触れるたびに、高鳴る鼓動
セックスは、初めてではないのに
夏生の柔らかく白い肌が、薄明かりの下で露になると
一段と鼓動が早まり、理性が保てなくなる。
触れるごとに、紅く染まり色づく身体が強調文
俺を夢中にさせる。
ふたりの吐息と体温が重なりあう
ほどかれた漆黒の髪が
俺の肩に胸に触れるたびに、高鳴る鼓動
セックスは、初めてではないのに
夏生の柔らかく白い肌が、薄明かりの下で露になると
一段と鼓動が早まり、理性が保てなくなる。
触れるごとに、紅く染まり色づく身体が強調文
俺を夢中にさせる。
花びらのように柔らかい唇から、感じる温もり
薄く開いた唇に、そっと俺は入りこむ
深く深く・・・もっと奥へ・・・
彼女をもっと感じたい、焦りを抑えながら
優しく、そして絡めるように
口腔の奥で彼女の舌を探す
もっと深いものを求めるように・・・
薄く開いた唇に、そっと俺は入りこむ
深く深く・・・もっと奥へ・・・
彼女をもっと感じたい、焦りを抑えながら
優しく、そして絡めるように
口腔の奥で彼女の舌を探す
もっと深いものを求めるように・・・
「少しだけなら・・・」
そう呟いた俺に、彼女は驚いた表情を見せた。
『本当にいいの?無理させてない?』
尋ねてきた彼女へ俺は
「無理はしてない。けど人目があるところは困る。
俺だけならいいけど、他の人も迷惑が掛かるのは避けたいから・・・」
言いにくい言葉だったけど、正直に伝えた。
これが普通の人だったら、何も考えずにどこかでお茶を飲むことも
そして食事をすることも、できるのかもしれない
でも俺は特殊な世界で生きている人間で
いつも人の目を気にしなくてはいけない。
俺の言葉で、彼女を困らせてしまうことは十分すぎるほどわかっていた。
でも彼女は、俺の言葉にいやな顔ひとつするわけでもなく
そんな言葉を言わせてしまった自分を責めた。
『ごめんなさい。誰かに見られて嫌な思いをさせたり
迷惑をかけるかもしれないのに、無理に誘ってしまって・・・
私お礼なんていいながらも、あなたを困らせてしまっているよね。
本当にごめんなさい。』
「なんで誤るんや。俺こそ、こんな言葉を言うぐらいなら
最初から断ればいいだけの話なのに、少しだけならっていってしまって・・・」
『それは違うよ。無理に誘ってしまったから、悪いのはわたし・・・』
「そんなことあらへん。俺がわるいねん。だから・・・」
『だから・・・』
「いや・・・だから なんてゆうてええんかようわからへんけど、俺は・・・」
『俺は、なに?・・・』
「うまく言えへんけど、このまま帰りたくないというか・・・
あぁ〜 自分でもようわからへんねん」
なんだか自分が、すごく恥ずかしいことをいってるような気がして
2人の間を流れる 沈黙した空気に言わなきゃよかったと
俺は後悔しはじめていた。
そう呟いた俺に、彼女は驚いた表情を見せた。
『本当にいいの?無理させてない?』
尋ねてきた彼女へ俺は
「無理はしてない。けど人目があるところは困る。
俺だけならいいけど、他の人も迷惑が掛かるのは避けたいから・・・」
言いにくい言葉だったけど、正直に伝えた。
これが普通の人だったら、何も考えずにどこかでお茶を飲むことも
そして食事をすることも、できるのかもしれない
でも俺は特殊な世界で生きている人間で
いつも人の目を気にしなくてはいけない。
俺の言葉で、彼女を困らせてしまうことは十分すぎるほどわかっていた。
でも彼女は、俺の言葉にいやな顔ひとつするわけでもなく
そんな言葉を言わせてしまった自分を責めた。
『ごめんなさい。誰かに見られて嫌な思いをさせたり
迷惑をかけるかもしれないのに、無理に誘ってしまって・・・
私お礼なんていいながらも、あなたを困らせてしまっているよね。
本当にごめんなさい。』
「なんで誤るんや。俺こそ、こんな言葉を言うぐらいなら
最初から断ればいいだけの話なのに、少しだけならっていってしまって・・・」
『それは違うよ。無理に誘ってしまったから、悪いのはわたし・・・』
「そんなことあらへん。俺がわるいねん。だから・・・」
『だから・・・』
「いや・・・だから なんてゆうてええんかようわからへんけど、俺は・・・」
『俺は、なに?・・・』
「うまく言えへんけど、このまま帰りたくないというか・・・
あぁ〜 自分でもようわからへんねん」
なんだか自分が、すごく恥ずかしいことをいってるような気がして
2人の間を流れる 沈黙した空気に言わなきゃよかったと
俺は後悔しはじめていた。
殺風景すぎるぐらいの俺の部屋の片隅で
コップに挿された一輪の花
不思議な気分だった。
部屋の中にある黄色い花は、昼間は太陽のように見えたけど
暗い部屋の中では、闇夜に浮かぶ満月のようだったから・・・
「花があるのもええもんやなぁ〜」
素直にそう思えた俺の脳裏に、彼女の笑顔が浮かんだ。
どうして、彼女の顔が浮かぶのか解らなかったけど
胸の奥の甘い痛みが心地よくて
その感情にしばらく浸っていたいとさえ思った。
女心には鈍感だし、恋愛に対してもどこか冷めていた俺にとって
恋というものは無縁だったし あまり興味もなかった。
だからこの感情が恋の始まりであることさえも気がつかなかった。
あの日また夏生に出会うまでは・・・
コップに挿された一輪の花
不思議な気分だった。
部屋の中にある黄色い花は、昼間は太陽のように見えたけど
暗い部屋の中では、闇夜に浮かぶ満月のようだったから・・・
「花があるのもええもんやなぁ〜」
素直にそう思えた俺の脳裏に、彼女の笑顔が浮かんだ。
どうして、彼女の顔が浮かぶのか解らなかったけど
胸の奥の甘い痛みが心地よくて
その感情にしばらく浸っていたいとさえ思った。
女心には鈍感だし、恋愛に対してもどこか冷めていた俺にとって
恋というものは無縁だったし あまり興味もなかった。
だからこの感情が恋の始まりであることさえも気がつかなかった。
あの日また夏生に出会うまでは・・・
〜プロローグ〜
俺にとっての生涯の恋
あなたに出逢うまで知らずにいた
身をこがずような想いと
人を愛することの本当の意味
俺はけしてわすれない
あなたを夢中で愛したあの日のことを・・・
俺にとっての生涯の恋
あなたに出逢うまで知らずにいた
身をこがずような想いと
人を愛することの本当の意味
俺はけしてわすれない
あなたを夢中で愛したあの日のことを・・・
♡簡単なあらすじ♡
【みちたりた時間】 そんな時間をすごす2人を
静かな冷たい目がみていた。
芸能界に身を置く恭一と花屋の店員の夏生
向日葵の花束を手にしたあの日
2人は惹かれあい恋に堕ちる
堕ちて行く先を 向日葵は頭を垂れて見守っていた
止められない想いと交錯する感情
あの日の僕達を 一体誰が止めれたのだろう・・・
【みちたりた時間】 そんな時間をすごす2人を
静かな冷たい目がみていた。
芸能界に身を置く恭一と花屋の店員の夏生
向日葵の花束を手にしたあの日
2人は惹かれあい恋に堕ちる
堕ちて行く先を 向日葵は頭を垂れて見守っていた
止められない想いと交錯する感情
あの日の僕達を 一体誰が止めれたのだろう・・・













